8500系ヒストリー (2010年代前期編)

2010年代に入っても、8500系は田園都市線の最大勢力として活躍を続けていた。車両面での動きはなかったものの、2011年3月11日に東日本大震災が発生。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、電力が逼迫したことから、首都圏の各鉄道会社では一斉に節電モードとなった。事故後しばらくは8500系が走る田園都市線、大井町線でも本数が削減された。田園都市線では、震災直後の3週間ほどの間、東武線との直通運転が休止された。大井町線では、5月中まで日中の急行運転が中止され、9月まで二子玉川から溝の口間で運行が休止された。その後は、電力需給が安定し通常ダイヤでの運行が再開された。

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臨時ダイヤ時は東武線との直通運転が中止されたため、Ⓚ(サークルK)編成が終日運行されることとなった。(2011年3月撮影@あざみ野)

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大井町線では日中時間帯に二子玉川行きが運行された。種別は終電と同じく、G各停として運行された。(2011年3月撮影@尾山台)

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この頃、大井町線には9000系が続々と転属してきて、大井町線各停の主力車両となっていた。(2011年7月撮影@荏原町)

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田園都市線8637Fはシャボン玉塗装が解除され、この頃は青帯だけの装飾となっていた。震災後、1か月以内に東武線との直通運転が再開され、8500系も再び東武線を走るようになる。(2011年7月撮影@藤が丘)

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大井町線6000系と並走する田園都市線8500系。複々線区間を急行同士が並走する。(2011年7月撮影@溝の口)

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2011年7月には、田園都市線開通45周年を記念したヘッドマークが8606Fに取り付けられ、初日のみ、東武線直通運行に充当された。長津田までの開通は4月1日だったが、東日本大震災直後だったため、夏の取り付けとなったと思われる。(2011年7月撮影@市が尾)

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2012年4月には、新玉川線開通35周年を迎え、この時には8616Fにヘッドマークが取り付けられた。(2012年4月撮影@梶が谷)

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8500系同士のすれ違い。奥には8500系の特徴であるコルゲートが見える。(2013年5月撮影@すずかけ台)

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大井町線8090系が2013年5月に引退。8500系より先に姿を消すこととなった。8090系にはヘッドマークが取り付けられた。8500系は引き続き活躍する。(2013年5月撮影@尾山台)